イーシェラとローシェル
珍しい恋愛な二人

 
 イーシェラ

 竜の美少女、イーシェラ。
 今ではものすごくいい子ですが、作った当初はこんなではありませんでした。
 ローシェルに恋してしまった、ちょっと嫉妬深い女の子。知らない女と話していると、美少女オーラで女を追い払う。でも素直になれなくて、口が裂けても好きとか言わない。ちょっとしたことですぐ変身して大暴れ。
「人間ごときがわらわに楯突こうというのか? ほほほほほ、人間とはなんと愚かな」
 というノリで話す子でした。
 それじゃ何だろと、口調はそのままにトーンを落として冷静な子供になって、少し今の形に近付きました。

 レクイレムの元となったお話は、友人に漫画の原作頼まれて、適当に書いた原稿用紙七十枚ぐらいの短編でした。(他にも候補を書いたけど、この方とはもう縁がないので、話しはお流れ)
 当時はイーシェラは始めからレミアと手を組んで復讐していました。賞金につられてやってきたローシェルは、よそ者は関わるなと忠告する、暗い目をした少女レミアと出会った。その後、その言葉の意味を確かめるべくイーシェラの元へ行く。ラストがどうなったのかはよく覚えていないのですが、ローシェルと旅を始めたのだけは確かです。

 その頃から、ローシェルの趣味は髪いじりでした。

 

 
 ローシェル

 分かっていると思う方が多いとは思いますが、ローシェルはハウルの兄です。風神の5番目の子供。そしてヴェノムとウェイゼルの間に生まれた最後の子。メビウスの兄。つまりこいつも神。イーシェラはもちろん知るよしもありません。だから待つのに、寿命的なことは大丈夫。
 魔女弟子の時代、三十歳越えています……。
 しかし見た目は変わらない。このころになると、イーシェラはこの人間はおかしいと思い始めるのではないでしょうか。
 いや、今でも思っているんでしょうが。

 

 
 フィロ

 この狼は、原型があります。イーシェラが元々飼っていた、その土地の赤い獣でした。多分このころから狼をイメージしていました。霧を操り、関係のない旅人によってイーシェラ達の復讐を阻害されないように見張る、番犬。
 水属性同士だったのですが、ローシェルの事を考えて地にしました。

 

 
 ユーリィとカル

 コンセプト。女みたいな名前の男です。元はユリスという名でした。カルはカルスでした。作ってから、スばっかだな、自分のネーミングと思い、両方変更。カルなど、親がスだからカルスという名にしてカルというあだ名で……と、モロに同じ名前で同じあだなのキャラが某有名漫画に登場していることに気付き、やめました。本当は、ルカという名が元なんですけどね。誰も信じてくれなさそうなんで、スは消去しました。

 この二人もけっこうお気に入り。
 このシリーズにも登場しますし、他シリーズでも登場予定。
 しかし、ゼロ歳児は難しいです。赤ん坊観察して、その独り言に耳を傾けてはいるものの、その行動は読めない……。
 今、観察対象だったその子も、一歳となりました。ぷくぷくしてて可愛い。

 

 

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